公開 : 2019/05/18 : 2022/03/04
Premiere Pro CCに限らずどの動画編集ソフトでも必ず用意されているシーケンス設定。
勉強して理解した方がいいですが、面倒な人は全てを理解しなくても全然OKです。
もちろん動画編集(エディター)として飯を食っている人は必須です。
クライアントから仕事を受注し動画制作する人は、編集の進め方やクライアントが分からない所をアドバイスしたりするため知識がないと信用されないので。
しかし個人で動画を作ってYoutubeにアップロードしたり、DVDにして友人に渡すなど初心者・セミプロレベルの人たちはそこまで意識する必要がなく、雛形の設定で十分です。
シーケンス設定は簡単に覚えつつ、動画の編集に力を入れましょう!
記事はPremiere Pro CC2019・2020にも対応しています。
目次
個人で動画制作するならこれで十分!シーケンスの設定
コマンド+Nで新規シーケンス作成画面を表示し、下の方に「HDCAM HD422 1080p30」という項目があるのでこれを撰択するだけです。とても簡単ですね!
紛らわしいですが「1080p」と「1080i」という2種類ありますが、「1080p」の方が良いです。
しかし仮に間違えても編集にはほとんど支障ないので安心してください。
Premiere Pro CCのバージョン違いで同じプリセットが見つからない場合に見るポイント
シーケンス設定の右側に書かれている「ビデオ設定」と同じ設定を探すのが一番確実です。
項目 | 設定 | 備考 |
フレームサイズ | 1920 x 1080 | HDであれば1920×1080 4Kの動画素材は3840×2160になる |
フレームレート | 29.97 又は 59.97 | 1秒間にどれだけの静止画が含まれているかの違い |
ピクセル縦横比 | 正方形ピクセル(1.0) | 縦横のピクセルの比率が1.0で正方形という意味。1.0にしておかないと縦横比がずれて動画が縦に伸びたりしてしまう |
フィールド | 奇数フィールド 又は プログレッシブ(なし) | 基本的にはどちらでも構わないが、PCで再生する場合やディスクに保存する場合はプログレッシブの方がいい |
フレームサイズとは?
テレビなどに映る動画は、小さなドットが縦横に並んでおり、この小さなドットが集まり様々な色に変化して映像になっています。
この小さなドットを「ピクセル」と言い、小さなドットの集合体を「解像度」と呼びます。
解像度は「横のピクセル数 x 縦のピクセル数」で表記されます。
家電量販店のテレビなどにこのような表記がありますね。
解像度は高ければ高いほど画質が良くなりますが、容量も大きくなります。
最近では4K(HDの4倍の解像度)が市場に出てきていますが、容量が大きくなり編集が大変になるので初心者はHD(1920×1080)の方がいいと思います。
フレームレートとは?
動画はパラパラ漫画と同じ原理で、何万という静止画が集まってできています。
フレームレートとは、「1秒間に静止画が何枚あるか」を表したものです。29.97の場合は「1秒間に約30枚の静止画がある」ということです。
59.97は「1秒間に約60枚の静止画が使われている」ということです。
フレームレートが多いと、1秒間に持つ情報量が多くなるのでなめらかに再生されます。
でもほとんど分からないので「29.97」で問題ありません。
フィールドとは?フレームとは?
フレームとは、動画の元になる静止画1コマ1コマの単位です。
先ほどのフレームレートで説明した「静止画1枚=1フレーム」となります。
さらにこのフレームの中に2枚の静止画があり、これを1フィールド、2フィールドと呼びます。
「i」はフィールドあり、「p」はフィールドなしです。
この「フィールド」が動画の最小単位になります。
フレームは「2枚または1枚」の静止画で構成されている
なぜ「2枚または1枚」という表現かというと、インターレースとプログレッシブという2種類あるためです。
簡単に説明すると以下のような違いがあります。
インターレース:1フィールド目と2フィールド目の静止画が若干違う
プログレッシブ:1フィールド目と2フィールド目の静止画が全く同じ(フィールドがない)
テレビ放送以外であればプログレッシブにしておく
インターレースはテレビ放送で使われる規格になります。
プログレッシブはPCやスマホ画面などテレビ以外の場所で使われています。
テレビ業界の仕事をしたいのであればインターレースとプログレッシブの違いを理解した方がいいかもしれませんが、基本的にはプログレッシブで何も問題ありません。
終わりに
いかがでしょうか?
シーケンスの設定をマスターするには映像がどう動くか、コーデックは何かなど、どうしても覚えるのが大変で辛いものになってしまいます。
まずは細かい設定は気にせず動画編集を楽しむところから始めてみてください。
電車の中、ちょっとした隙間時間にお試しください。