【基本】キーマスクって何?2種類のキーマスクを覚えて映像表現のバリエーションを増やす

公開 : 2019/06/03 : 2022/03/04

動画編集をする時に覚えておくと映像表現が大きく広がるキーマスクについて解説します。
キーマスクを上手に使えればプロ並みのクオリティが簡単に作れてしまうのでぜひ挑戦してみてください。

目次

キーマスクって何?「ルミナンスキー」と「アルファチャンネル」を理解しよう

キーマスクとは主に動画の乗り替わりや動画の一部だけ切り取る時に使われます。
用語として「キーマスクで抜く・マスクで抜く・キーで抜く」などと言います。

ルミナンスキーとは?

ルミナンスキーは白黒の動画で構成されていて、白黒動画の「白い部分だけを表示させて黒い部分は非表示にする」エフェクト機能です。もちろん黒い部分だけを使うことも可能です。
特徴は完全な黒は非表示になり、グレーや赤・青といった色がついているものはハーフになって出力されます。

仮に白黒動画が不規則な動きをしていて、この動画をキーマスクで抜いた場合
キーマスクで抜かれた部分が白黒動画に合わせて動いてくれます。
色々なキーマスクを持っているだけで様々なバリエーションの乗り替わりが簡単にできてしまいます。

アルファチャンネルとは?

アルファチャンネルとは静止画のpngファイル・tiffファイル・Photoshopデータと同じで、動画の中に「透明な領域」があります。
画像の背景にあるチェッカーボードが透明な領域です。

ルミナンスキーでは黒い部分が非表示になりますが、アルファチャンネルは「透明な領域が非表示」になります。

特徴は色に関係なく透明な領域があるかどうかです。
透明な部分は背景の映像に干渉せず、透明な部分がなければ全画面を抜く形になります。

どちらもキーで動画を抜くことに変わりありませんが2つの違いは覚えておきましょう。

どっちのキーが使いやすい?

ルミナンスキーとアルファチャンネルはどちらが使い勝手がいいのでしょうか?
個人的にはアルファチャンネルの方が使い勝手がいいという印象です。

アルファチャンネルの特徴である「透明な領域は映像に干渉しない」ことでPremiere Pro CCの描画モードとの相性が良く
オーバーレイ・ハードライト・差の絶対値といった描画モードでしか表現できない映像効果を使う時に特定の部分に効果をかけやすいためです。

ルミナンスキーだと全画面が白と黒の領域になるため
描画モードを変更しても白い部分と黒い部分では映像に大きな差ができるため、描画モードが使いにくくなってしまいます。

当サイトにはアルファチャンネルを持った無料動画が豊富

てれそサイトでは基本的にはアルファチャンネルを持った動画をアップロードしているので使いやすいと思います。
また、フレームサイズもHD(1920 x 1080)よりも大きく設計しているのでキーマスクを回転させたり多少移動させたりしても問題なく使用できます。
興味ある方は使ってみてくださいね。


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