リモートで動画編集ができるv-labo!機能とワークフローを紹介

公開 : 2021/09/20 : 2021/10/05

この記事ではv-laboの機能を一通り紹介した後、実際に動画編集でどう使うかを解説した記事になります。

v-laboを簡単に説明すると、低遅延・高画質な映像と音声を配信できるリモートコミュニケーションツールです。
zoomなどのアプリケーションに、高画質の映像配信機能が付いたアプリケーションとイメージすると分かりやすいと思います。

実際の編集作業でv-laboを使ってみて、良かったところを紹介します。
特に以下の3項目は、類似したアプリケーションよりかなり優れているなと感じました。

・複数の端末を使いコミュニケーションをとらなくて良い
・視聴者側で配信ボリュームを調整できる
・15フレーム以下の低遅延・高画質


プレビューしながら、お互いが同じ映像を低遅延で共有していること。
1つのアプリケーションを起動するだけでいいこと。
これだけでコミュニケーションがとても楽です。

さらに視聴者(制作・テロッパー)は、配信ボリュームを調整できるので、他の作業に集中できる仕様になっていることも重要だなと思いました。
他の作業ができない環境にしてしまうと、時間を決めてv-laboに集まらなければいけません。
時間を決めて集まることにメリットもありますが、すぐに確認したい時に聞けなかったり、プレビューしたい時にできなかったりが発生し時間を無駄にしてしまうデメリットもあります。

リモート環境でもv-laboを常にログインしておけば、「いつでも」「すぐに」対応が可能になる環境を提供でき、ポスプロにいるようなワークフローに近づいたのではと感じました。

v-laboを使ってみたい方、リモート編集に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

v-laboの画面構成

v-laboの画面構成はシンプルです。
配信画面で編集した映像・音声を確認でき、ギャラリーウィンドウは配信者・視聴者の顔を確認できます。

カメラをオフにすると、アイコンが表示されます。
ただ複数の人がカメラオフにしてしまうと誰が視聴しているのか分からなくなってしまうため、現在ニックネームを画面に出力できるよう開発中です。

v-laboでできること

続いて、v-laboの主な機能を紹介します。
低遅延で高画質な映像配信とコミュニケーションにこだわっており、使い勝手はとても良いと感じました。

     
画像 説明
webカメラや内蔵カメラを指定。
赤いスラッシュが表示されている場合は、カメラオフの状態。
相手の声を聞くためのスピーカー設定。
赤いスラッシュが表示されている場合、誰の声も聞こえない状態。
音声が回ってしまう可能性があるため、イヤホンやヘッドホンを推奨。
自分の声を相手に配信するためのマイク設定。
赤いスラッシュが表示されている場合、自分の声を配信できない状態。
周囲の雑音・環境音を低減させるため、指向性マイクを推奨。
視聴者・配信者の顔が映るギャラリーウィンドウの表示/非表示を切り替え。
配信画面を変更。
例:
モニター1からモニター2へ配信画面を切り替え。
起動しているアプリケーションからモニター1へ配信画面を切り替えなど。
視聴するためのURLとパスワードを発行。
※この項目は視聴者にはありません。
解像度を変更。
低解像度:画質は荒いがコマ落ちが改善
高解像度:画質は良いがコマ落ちが発生する可能性がある。(ネットワーク回線に依存)
一般的に720を推奨。
マイクとは別に、PC内の音声を出力。
Black Hole(アプリケーション)を推奨。
映像が配信される。
配信を終了する。
映像は配信されないが、コミュニケーションは取れる。
v-laboを終了する。
配信音を調節。
視聴者・配信者が独立して音量を調節できる。
相手がミュートにしている状態。
相手がミュートにしていない状態。
この状態であれば、配信者や他の視聴者が音声を調節できる。
相手のPCに呼び出し通知できる。
※相手がブラウザの設定を許可している場合に限る。


事項では、実際の作業でv-laboの機能をどのように使うのかを紹介します。

v-laboを使った動画編集の流れ

実際にv-laboを使って編集をした経験から、動画編集のワークフローに大きな変化はなかったです。
ですが今までの編集ワークフローを変えた方が、編集がスムーズになる部分もあるなと感じました。

ひとつはコミュニケーションです。
リモートでコミュニケーションをとる場合、相手への気遣いはより丁寧な対応が求められるかもしれません。
ここは慣れていくしかないかもしれません。

ふたつ目は、データ共有とHDDの受け取り場所の設置です。
完成動画(mp4)を相手に送るためのサーバーや、テロップ原稿を共有するソフトは必須だと思いました。
HDDは事前に受け取るなどの対応が必要になりそうです。

この2点を踏まえながら、どんな編集のワークフローになるのかを僕の経験から伝えられたらいいなと思います。
リモート編集に関わる方は、参考にしてみてください。

1.配信準備をする

まずは制作とコミュニケーションが取れるような状況を作らなくてはいけません。
v-laboの起動、視聴者用URLの発行&メール送付は作業開始前にやりましょう。

またPCを再起動するなど、万が一何か起こった時のために連絡先の交換は必ずしてください。
トラブルはいきなり発生します。
エディター・制作の連絡先リストなどを作り、定期的に更新すると安心しますよ。

2.編集開始時に挨拶と顔合わせを行う

リモートで編集ができても、相手とのコミュニケーションはいつも通り行う必要があります。
挨拶から始め作業内容や編集プランをざっくりと話し合い、編集がスムーズになるような環境を整えましょう。

3.プロジェクトの確認・再リンクをかける時はメインモニターを配信

プロジェクトと素材が入ったHDDを受け取ったら再リンクをかけますよね。
ここでよく飛び交うやりとりは
「プロジェクトはどのフォルダに入ってますか?」
「この素材がリンクこないんですが、どこに入ってますか?」

こんな感じのやりとりをする確率がとても高いです。
そんな場合は配信画面をメインモニターに切り替え、フォルダやファイルを制作と共有しましょう。
再リンクが終わるまではメインモニターを共有しておくと良いかもしれません。

4.足りない素材はサーバーにアップロードしてもらう

専用のサーバーなどを用意し、足りない素材や追加素材をアップロードしてもらいましょう。
今はGoogleドライブやDropboxなど、特定の人と共有できるサーバーが豊富にあるので活用してください。

ネットワークサーバーがあると尺調整後のmp4や、プロジェクトファイルなどが共有できるので、番組単位のフォルダは必須かもしれません。
セキュリティの観点から推奨はしませんが、ギガファイル便などでもOKだと思います。

5.テロップ原稿を共有する

v-laboではありませんが、リモート編集する時、重要な要素になるので書いておきます。
テロップ原稿は制作・エディター・テロッパーが共有できるものを使うと非常に便利です。
僕はGoogleドキュメントをオススメします。

1つのファイルを全員で触ると、何が作られてなくて、何を入れたのかが一目瞭然になり編集効率が大幅に上がります。
僕はこんな感じで使っています。

  
制作・編集 操作内容
AD 文章の一部修正などはコメント機能で伝えられる。またはテロップ原稿の最後にまとめて記載できる。
ディレクター テロップ原稿をリアルタイムでテロッパーに送ることができ、テロッパーの待機時間が減る。
どこまでテロップを入れたか、原稿を見るだけで分かりやすくなる。
エディター シーケンスにのせたテロップは斜線(⌘+Shift+X)することで、相手にどこまでテロップを入れたのか伝えられる。
分からない部分などはコメントに残して後回しできる。
テロッパーに修正してほしい内容を伝えられる。
テロッパー 仕込んだテロップのファイル名をGoogleドキュメントに記載する。
修正内容がリアルタイムに届く。

全員が原稿を共有することで、これだけのメリットがあります。
ぜひ試してみてください。

6.制作・エディターは編集中マイクをミュートにする

一通り状況を整理できた段階でいよいよ編集作業です。
編集中は特にやりとりすることも少ないと思うので、マイクをミュートにしておくと良いかもしれません。

不謹慎な発言などに気をつけてください。(結構ここが怖いところです。)

7.どちらかがミュート忘れしている場合はギャラリーウィンドウ内のボリュームを下げる

相手がミュートを忘れているなと感じたら、「ミュートにしてください」と伝えましょう。
気が小さい方は、ギャラリーウィンドウ内のボリュームゲージを下げることで、相手の声を聞こえなくすることもできます。

8.制作・エディターに気づいてもらいたい時は呼び出し機能を使う

制作(エディター)に聞きたいことがあった場合、呼びかけても気づかないことが多いです。
常にwebカメラをオンにしていることも少ないので、呼びかけてもいいのか迷ったりもしますよね。
そんな時は呼び出しアイコンを押し、相手を呼び出すこともできます。

ただし、相手のブラウザ設定がこの機能をオフにしていた場合は呼びかけるしかありません。
一度試してみて、応答がなかったら呼びかけてください。

9.書き出しなどの時間配分に気をつける

作業に集中するあまり、作業時間を忘れることもあります。
「とりあえず19時までこの作業をして、その後はまた話し合いましょう」など、集合時間を設定して書き出し時間やコピー時間などを調整しましょう。

書き出したデータは専用のサーバーにアップロードするとスムーズです。

10.作業終了時は挨拶で締める

作業を終え、挨拶もしないで配信停止を押してしまうと相手が不愉快に感じてしまいます。
「お疲れ様でした」などの挨拶は必ずしましょう。

以上がおおまかな編集のワークフローです。
細かいところは番組単位で調整してくださいね。

初めてリモート編集する時の注意点

リモート編集がやりたいからといって、何の準備もなく始めるのは危険です。
以下の3つは必ず検証してください。

・関係者を集め、編集の進め方などを番組単位で話し合う
・必要な機材、アプリケーションのインストールし動作確認をする
・配信した時に起こったトラブルを全体で共有する


編集の進め方や原稿の受け取り方法など、今までの編集フローと違います。
リモート編集の核となるエディター・テロッパー、その他関係者としっかりミーティングしてください。

v-laboを使う前に、必要な機材調達やアプリケーションをインストールしましょう。
少なくても、PCモニターの追加とBlack Holeは必須になると思います。
機材などの準備をした上で、模擬テストをやりましょう。
詳しくはこちらの記事に書きました。参考にしてください。

v-laboを使って編集した時に起こったトラブルについても知る必要があります。
リモート編集で起こるトラブルは、大体がネットワーク回線か、Premiere Pro上で起こっています。
特に映像のコマ落ちや、音声の遅延の原因はどちらかの可能性が高いです。

もう一度Premiere Proを再生してみる、または回線速度の確認(配信者・視聴者両方)をしてみてください。


それ以外のバグは、ブラウザの更新(⌘+Shift+R)をすると大体直ります。
例えば、ギャラリーウィンドウのカメラが真っ黒になった、配信画面が突然黒くなったなどです。

変な症状が出たらブラウザを更新してもらいたいんですが、更新すると一時的に配信が止まります。
なので「ブラウザを更新するので配信が一瞬止まります」という旨を伝えておくと、視聴者は安心しますよ。

v-laboのバグ現象をまとめた記事も参考にしてみてください。