【時短】レガシータイトルとテキストテロップを同時に選択!トラック整理が10倍速くなる方法 Premiere Pro CC

公開 : 2019/03/12 : 2022/03/04

今回ご紹介する記事はテキストテロップやレガシータイトル、Photoshopなどテロップデータを効率よく別のトラックにまとめる方法です。

上の画像はクライアントからもらったプロジェクトです。
テキストテロップが色々なトラックにあってとても分かりにくい状態ですね。
クライアントからもらうデータは仮で置かれていることが多いため、Photoshopなどで文字やレイアウトを修正し綺麗なデータに置き換える必要があります。

しかし上の画像の状態でPhotoshopデータに置き換えると仮だったテキストテロップを消し忘れたりPhotoshopデータをインサートし忘れたりします。
このようなミスを防ぐためにも仮テロップはトラックの上部に移動させて管理することが大切です。

YouTuberや個人で活動している方にはあまり縁がないかもしれませんが、番組制作など長い尺を扱ったことのある人は参考になると思います。
またこの記事は最新版のPremiere Pro CC2019にも対応しています。

目次

テキストテロップは検索機能で一括選択する

検索機能を使えば全てのテキストテロップを選択することができます。

検索はキーボードショートカットで「コマンド + F」です(Adobe Premiere Pro初期設定の場合)。

左上の黄枠を「すべて」に変更、右上の黄枠に「テキスト」と入力。
真ん中の黄枠「すべてを検出」をクリックするとタイムライン上にあるテキストテロップをすべて選択してくれます。

トラックの上段にカット&ペーストする

1.ペーストしたいトラックを選択(今回はV5にペースト)
2.「コマンド + X」でカット
3.「コマンド + V」でペースト

こうすることで簡単にテキストテロップだけのトラックを作ることができました。
ポイントは「テキストテロップだけのトラックを作る」ことです。
仮置きされたテキストテロップは後でまとめて削除するので
トラック整理しておくと管理しやすくなります。

さらにトラック数を減らすテクニック

ここからはさらに細かい作業です。
カット&ペーストすることでトラック数が増えてしまったものを同列のトラックにまとめるテクニックをいくつか紹介します。
トラック数が増えすぎるとPremiere Pro CCの動きが悪くなってしまうので多少は気にしてあげましょう。

テキストテロップがあるターゲットトラックのみ青くすると移動が楽

テキストテロップの整理をしたいのに下のクリップの編集点でいちいち止まると面倒ですよね。
こんな時はテキストテロップがあるターゲットトラックを青くすることで他の編集点に止まらなくなります。

カット&ペーストを使いこなす

テキストテロップだけになったトラックをさらに整理する方法として、ここでもカット&ペーストが有効です。
貼り付けたいポイントを決めておけば(今回はV5に設定)コピー&ペーストの感覚でテキストテロップを移動させることができます。

「クリップの自動選択」と「クリップの選択範囲を移動」を使う

クリップの自動選択の使い方

クリップの自動選択は以下の方法で使うことができます。

シーケンス>再生ヘッドの位置を自動選択

クリップの自動選択は「ターゲットトラックの青くなっている一番上」が優先的に選択されます(上の画像ではV12)。
V12トラックにクリップがなければV11が自動選択の対象になります。

クリップの選択範囲を移動の使い方

「クリップの選択範囲を移動」はデフォルトのショートカットに搭載されていないので
キーボードショートカットで設定する必要があります。

キーボードショートカットの検索で「クリップの選択範囲を移動」と入力
※設定先は「Option + ↑」「Option + ↓」が個人的に使いやすいです。

これで自動で選択してくれるのであとは好きなトラックに移動させるだけです。
※複数選択する場合はマウスを使って選択しなければいけません。
クリップの移動先が固定されていない場合はこの方法が便利です。
使い分けて効率よく整理しましょう。

レガシータイトルとテキストテロップをまとめて検索する

動画編集をしていると色々な拡張子やデータが混ざってきます。
その時にレガシータイトルだけを検索してトラック整理しようとしても検索に引っかかりません。
Premiere Pro CC2018ではレガシータイトルだけを検索することができないみたいです。
もしできたよ!って人がいたら教えて欲しいです!

色々と調整してみましたが以下の検索でいい感じに引っかかってくれました。
「ビデオ情報」「含む」「アルファ」
「および」
「ビデオコーデック」「次を含まない」「アニメーション」

今回は「アニメーションコーデックを含まない」としましたが
「名前」「次を含まない」「.png、.tif、.psd」などにしてもOKです。

検索されたクリップ
・レガシータイトル
・テキストテロップ
・クリアビデオ
・グラフィック
・pngデータ
・photoshopデータ
※pngデータやtiffデータはアルファありだと検索されます。

トラックの移動させたくなかったクリップをもとのトラックに移動する

レガシータイトルの量にもよりますが1回トラック上部に移動させてから
pngとtiffなどは再度検索し、もとのトラックに移動させるのが一番効率がいいかもしれません。

・気をつけるべきデータはアルファを持っているデータなので名前から拡張子を検索します。
「名前」「含む」「.png」
「または」
「名前」「含む」「.tif」

クリアビデオやPhotoshopファイルも引っかかってしまうのでもとのトラックに戻します。
「すべて」「含む」「クリアビデオ」
「または」
「名前」「含む」「.psd」

・動画ではアニメーションコーデックが検索の対象になります。
「ビデオコーデック」「含む」「アニメーション」

ちょっと手間ですが、レガシータイトルやテキストテロップをひとつずつ別のトラックに移動するよりも速いと思います。
なんといっても探す手間を省けるのがいいですね。

終わりに

いかがでしょうか?
今回はレガシータイトルとテキストテロップの検索方法をメインに行いました。
また検索機能は特定のクリップを検索する時にも使えるためとても便利です。
ぜひ活用してください。


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