公開 : 2021/04/27 : 2022/03/04
この記事はPremiere Pro CCで使う、プロジェクト設定について解説した記事です。
プロジェクトの設定は後で変更できるので「早く動画編集がしたい!」という方は、ファイル名と保存先だけ決めて先に進んでください。
では、プロジェクト設定について解説します。
プロジェクト設定は簡単に言うと、各項目の保存先を決めるところです。
だから設定はデフォルトで基本問題ありません。
ただ、設定しておくと不測の事態に備えることもできます。
今回は以下の3つに分類し、それぞれ解説していきますね。
7月に電子書籍を出版。
この記事は「現場で使えて、楽して時短できる動画編集テクニック230」の内容を深掘りした記事です。
目次
必ず設定を確認する項目は5つ
項目 | 内容 |
1名前 | Premiere Pro CCのファイル名(自由につけてOK) |
2場所 | プロジェクトファイルの保存先を決める |
3レンダラー | レンダリングの設定 |
4ビデオプレビュー | レンダリングしたファイルの格納場所 |
5プロジェクトの自動保存 | プロジェクトファイルの自動保存先を決める |
1はファイル名です。ここは自分が管理しやすい名前に変えてください。
2はファイルの保存先です。僕は基本的にSSDなどの外部ストレージを保存先にしています。
3のレンダラーは、PCの環境によって違いがあります。
「推奨」と書かれている項目を選択しましょう。
4のビデオプレビューは、レンダリングしたファイルの保存先を決めます。
レンダリング後は、滑らかに再生されます。
レンダリングは、動画データを書き出すため、データ量が大きくなる可能性があります。
デスクトップに設定するのは避け、容量が十分にあるSSDやHDDを選んでおくことをおすすめします。
5はプロジェクトの自動保存先を決めます。
自動保存ってどういうこと?っていう感じですよね。解説します。
5のプロジェクトの自動保存は、バックアップデータを作ってくれる
Premiere Pro CCは、一定時間が過ぎるとプロジェクトを自動保存してくれます。
時間は自由に決められます。
突然PCがクラッシュして
・Premiere Pro CCが強制終了された
・今まで作業していたプロジェクトデータが紛失
といった悲劇が起こったとしても、バックアップ保存されていると安心ですよね。
僕はこの自動保存で何度も救われました。。いや、本当にバックアップは大事です。
プロジェクト設定で必ず設定する項目はこんな感じです。
続いて、デフォルト設定で問題ないけど確認はする項目を紹介します。
デフォルト設定で問題ないけど確認はする項目
次に、デフォルトで問題ないけど確認はする項目を紹介します。
項目 | 設定 | 内容 |
1ビデオの表示形式 | タイムコード | プロジェクトウィンドウの項目が変わる |
2オーディオの表示形式 | オーディオサンプル | プロジェクトウィンドウの項目が変わる |
3カラーマネージメントのHDRグラフィックホワイト(ニッツ) | 203(75% HLG,58%PQ) | 色温度の設定 |
1、2はプロジェクトウィンドウ上の表示形式を何にするかを決めます。
仮に1を「フレーム表示」にすると、プロジェクトウィンドウの表示が変わります。

プロジェクトウィンドウで見た時、フレーム表示になりましたがこの表示で動画編集はしません。
タイムコード表示が一般的です。
3のカラーマネージメントは正直なところ、どんな風に色が変わるのか僕もわかっていません。
書き出して比較したりしたんですが、色の差があんまり変わらなかったんですよね…
でも、最終的な書き出しは「203(75% HLG,58%PQ)」を一番使うので、この設定にしておけば問題ないかなという感じです。
続いて、最後は僕がほとんど設定を変更せず、気にもしてない項目です。
変更したい人はしてください。
ほとんど設定を見ていない項目
ここからは僕自身ほとんど設定を変更してないところです。(1は例外)
必要だなと感じた方は変更してください。
項目 | 内容 |
1キャプチャ形式 | キャプチャする時に必要な設定 |
2キャプチャしたビデオ | キャプチャしたデータの保存先 |
3キャプチャしたオーディオ | キャプチャしたデータの保存先 |
4オーディオプレビュー | オーディオを安定的に再生するためのデータの格納先 |
5CCライブラリのダウンロード | ライブラリからダウンロードしたデータの保存先 |
6モーショングラフィックステンプレートメディア | モーショングラフィックステンプレートをダウンロードしたデータの保存先 |
7インジェスト | インジェスト機能を使ってデータをコピー・変換するための設定 |
1のキャプチャ設定は、テープなどからキャプチャするための設定です。
今の時代ほとんどがデータ化されていて、使う機会が本当に少なくなったなと感じています。
2のキャプチャしたビデオは、キャプチャした映像データの保存先を決めます。
3のキャプチャしたオーディオは、キャプチャした音声データの保存先を決めます。
自分の声などを収録した時の保存先ですね。
Premiere Pro CCはタイムライン上で音声収録できるので、使う人は結構いるかもしれません。
4のオーディオプレビューはPremiere Pro CCが安定的に音声を出力させるため、ピークファイルというデータを生成します。このピークファイルの格納先です。
5、6はPremiere Pro CCで購入・ダウンロードしたデータの格納先です。便利な素材がたくさんあるんですが、僕は購入したことがありません。
7のインジェストは、元の素材をコピーまたは変換し、保存先も決められます。
4K素材などを変換して軽くし、軽いデータで編集を行うという感じで使われます。
僕はテストとして使ったことはありますが、実際の作業で使った事がありません。
まとめ
プロジェクト設定を一通り解説しました。
何度も言ってしまいますが、プロジェクト設定の詳細を覚えるよりも実際に動画編集する方が100倍身につくと思うので、色々な素材を使って編集してみてください。
電子書籍「現場で使えて、楽して時短できる動画編集テクニック230」は、動画編集の全工程が学べるように作りました。
さらにショートカットと時短操作テクニックも合わせて紹介しています。
ぜひ参考にしていただけたらと思います。
電車の中、ちょっとした隙間時間にお試しください。